The Boys 1話「発端」の感想(ネタバレあり)
ダークなだけでなく、どこかブラックジョーク的な世界観が癖になる!
Amazon Prime Videoで配信している「The Boys」の第1話を見たので、感想を書いていきます。
容赦なくネタバレ入ってるので、見てない人はバックしてください。
ブラックな世界観
「スーパーヒーローが企業に属している」という設定がとてつもなくブラックで良い。 正統なスーパーヒーローものは「自分の信念」 に基づいて人助けを行う。
だが今作のスーパーヒーローは「ビジネス」のために人助けを行う。 それに一般市民は気づかない。否、見ようとしない。
この「企業」というキーワードが今後も重大になってきそうだ。 一つのテーマなのかな?
スーパーヒーローチーム「セブン」。後ろのロゴがvoughtのロゴっぽくなってる。
こういった細かい点も面白い。
やりすぎスーパーヒーロー
第1話は、ワンダーウーマンもどきとスーパーマンもどき(ホームランダー)が暴走車に乗った強盗から街を救うところから始まる。
○○もどきの印象が強すぎてホームランダーしか名前覚えてねえや! この街を救うシーンも、一見普通のヒーローものに見えて、実はどす黒い。
まず、強盗の銃に目から熱線を当てて無力化。
これは初見、「お~スーパーマンっぽいじゃん」と思ったが、冷静に考えたらスーパーマンは一般の強盗にヒートビジョンなんか使わないだろう。
熱線を当てられた銃は溶け、手は大やけど間違いなし。
続いて、パニックになったもう一人の強盗を、宙に投げ飛ばす。 すぐ落ちてくるだろうと思ったが、滞空時間が異常。
どこまで投げたんだ…?
リアルに「数秒」経ってから車の上に落下。 確実に死んだろ。
そして「写真撮ってください!」とホームランダーに群がる若者。
よくそんな気分になるな。 一人重傷で一人死んだぞ!
ひょっとしたら、これがこの世界の「通常の」スーパーヒーロー像なんだろうか。
どクズスーパーヒーロー
この1話で一番クズ描写が目立つのが、フラッシュもどき。
超スピードで動く能力を持つ。
人にぶつかると肉片は消滅し、血液が舞い上がる。 怖すぎる。
主人公の恋人を含む数人を一瞬で消し飛ばし、ニュースの取材に「お悔やみを。でも、彼らは車道にいたから、仕方ないよね」とのたまう。
しかし、被害者達は本当は歩道にいた。 人間の屑がこの野郎・・・
ここまででも相当なクズムーブを発揮しているが、これだけじゃない。
スーパーヒーローの秘密のクラブで、「女の体を通り抜けるのはサイコーだった」とかのたまう。 よし、殺せ。 この超どクズフラッシュもどきが苦しんで死ぬのを楽しみにしながら今後も見るぞ!!
新米スーパーヒロインの女の子
田舎から憧れのスーパーヒーローになるために上京してきた女の子。
オーディションを通過して見事チームに入るが、記者会見では原稿の通りに読むよう言われ、憧れだったアクアマンもどきには性的な強要をされる・・・ という、「地下アイドルの闇」みたいな絶望を味わう。(地下アイドルが全て闇を持つわけではございません) しかし、それでも市民を救うため、前向きに活動を続けていく・・・ なんてええ子なんや!
この子には幸せになってほしい~~~
謎の男”ブッチャー”
彼の名は覚えた! 超絶かっこいいカール・アーバンが演じる超絶かっこいいキャラだから!
おそらく一般的な「謎の男」といえば、無口だったり、こそこそしてたりといったイメージが強いが、彼は違う。
ブラックなジョークをかっ飛ばし、適当なことを言う。
しかし彼の所属、本名、奥底で考えていることは全く分からない。 う~んダンディー&ミステリアス!
そんな彼の今回のハイライトは、透明人間ヒーローとの戦闘全編!
特に車で突っ込んでくるシーン! マジでアがる。
透明の見えない敵が商品棚ぶっとばして飛んでいく。最高にかっちょいい演出だ!
それと何と言ってもこれ。 見えない透明人間にパンチを繰り出すがやすやすと両手を受け止められ…
からのこの顔。
そして自分の血を敵に吹き付け、目印にする! 超絶かっこいいシーン!
この戦いだけ見ると、どうやらブッチャーにも能力はなさそう。
一般人vsスーパーヒーロー 、これ以上にアがる戦いがあるだろうか!(えぇ、川尻早人vs吉良吉影は大好きですとも)
ケツに電気流してノックアウトってのも殺意高くてよい! ジャガーノートだってぶっ倒れた攻撃だぜ!
今話のMVP
MVPは ・・・ ”ビリー・ブッチャー"
か っ こ よ す ぎ
一気にカール・アーバンのファンになってしまった。 キャラクターとしても最高のかっちょよさやで。
・総評
ブッチャーやクズヒーローなど、濃いキャラが多いおかげで主人公の印象が結構薄い。
二話以降で、ただの家電屋の店員からどう成長していくのか期待です。